【第2回】有利なのは元ジョッキー?それとも元調教助手
お笑い芸人のキャプテン渡辺です。趣味は競馬にパチスロ、麻雀とギャンブル毎日三昧。土曜テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にも出演中!
こんなわたくしでもいつか馬主になってダービー制覇したい!有馬記念を勝ちたい!ということで始まりました『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。

新人調教師の田中博康調教師、林徹調教師、和田勇介調教師の3名にお越しいただいてのインタビュー。今回は調教師で有利なのは元ジョッキー?それとも元調教助手? の話題です。

調教師に合格したときの気持ちは?

合格発表を見て「まさか自分が?」(林調教師)。

渡辺:調教師の合格発表を見て、自分の名前があったとき、どんなお気持ちでしたか?

林:うれしい!というよりも、これからどうしたらいいんだろうと思いました。泳ぎ方もわからないのに、大海にぶん投げられたような。正直受かると思っていなかったので心の準備が整ってなくて。試験の手応えがあったらまた別な気持ちでしたが、手応えがまったくなかったですし。だからよけいに、え!自分が?と驚きました。

渡辺:和田調教師は合格直後はどう思われましたか?

和田:嬉しいという思いと、反面どうしていこうかと思いましたね。

渡辺:田中調教師はどうですか?

田中:ボクは受かると思っていなくて、期待してなかったんですよ。だから合格したのを見て、さらにがんばろうと思いました。

渡辺:馬はもう預かっているのですか?

林:厩舎を構えていないので、現役競走馬は預かっていないです。

渡辺:いまはどういう状況なのですか?

田中:厩舎を開業するまでの猶予期間ですね。

馬を預けてもらうには「人とのつながりが大事」(和田調教師)

和田:以前でしたら12月に合格発表で翌年3月には開業となっていたのですが、去年から合格から翌々年の3月まで開業までの猶予ができまして。

田中:開業まで1年間を勉強期間としてとれるようになっています。

渡辺:調教師に合格してから開業するまで、どんなことをされているのですか?

林:私であれば、育成牧場さんや生産牧場さんにお伺いして、できるだけ多くの方のお話を伺うようにしています。美浦以外のことで知らないことが多いので、外にできるだけ出て、血統や馬の見方だとか、ご指導いただきながら勉強させていただいてます。

渡辺:ちなみになのですが、馬はどのようにして預かるのですか? ドンと厩舎で構えていても、馬が自然と寄ってくるわけではないですし。馬主の立場に立てば、まだ未知数の調教師に馬を預けるのはなかなか判断がつきにくいと思うんですが。

和田:これといったやり方はないですね。お付き合いのある馬主様からご紹介いただりたとか、つながりを大事にして顔を覚えていただいたりしてになります。

林:馬主様との懇談会(※)でご挨拶させていただいたり、そういう機会をいただきながら徐々にという形ですね。

渡辺:となると、人付き合いやつてって大事になってきますね。

田中:そうですね。

渡辺:いま8月ですから、もうおよそ半年後に開業ですよね。馬を揃える目処はありますか?

田中和田:・・・。

渡辺:そんな顔されると、こっちが不安になってしまいますよ(笑)。

※中山馬主協会では、毎年、厩舎関係者・新人調教師をご招待した「美浦トレーニングセンター会員研修会・懇談会」を実施しています。

有利なのは元ジョッキー?それとも元調教助手

元騎手の立場は羨ましいに「そんなことはないですよ」(田中調教師)。

渡辺:厩舎に馬を集めるとなると、調教助手から調教師になられた方よりも元ジョッキーの方が名前も知られていますし有利だったりするのでしょうか? でも調教助手の方が経験値もありますし、元ジョッキーに預けるか、元調教助手に預けるか、いざ馬を預けるとなると迷ってしまいそうです。

和田:元ジョッキーの方が人脈もありますし有利だと思います。

田中:でもボクの場合は一流ジョッキーでなかったですから。

林:調教助手をしていた私らからすると、田中調教師の立場は羨ましいです。

田中:そんなことはないですよ。

林:調教助手の場合、1回のミスで担当が変えられるというのはなかなかないですが、騎手の場合、そうではないですし。我々の何倍も厳しい世界を経験されていますから、そのあたりの認められ方も調教助手とは違うと思うんです。

渡辺:調教助手がパドックでバカ野郎と言われることはないですものね(笑)。

和田:たしかにそうですね。

渡辺:とにもかくにも馬を預けてもらえることが先決ですね。

林:まずはお話をいただけたら、とてもありがたいです。レースの目標はって聞かれたらダービー制覇ではなく、まずは未勝利戦を勝つこと、ですから。

渡辺:素朴な疑問なのですが、調教師の試験を受かって1回も馬を預けてもらえずにそのままフェードアウトしていく調教師っているのでしょうか?

田中:それは聞いたことはないですね。

和田:さすがにそれはいないのでは。

田中:みなさん預けてもらえるよう努力しますし。

渡辺:話を伺っていると、その心配すらしてしまいますね。そう考えると調教師って大変ですね。人柄も関係しそうですし。でも、調教師はめちゃくちゃやりがいはありそう。

田中和田:そうですね、がんばります。


以下、次回につづきます。次回は9月8日更新予定です。

田中博康:1985年12月生まれ。2003年JRA競馬学校 騎手課程入学。2006年騎手免許取得。騎手として2009年エリザベス女王杯を制覇。中央競馬での通算成績 3,720戦 129勝。2017年度新規調教師免許試験合格。埼玉県出身。
林徹:1979年4月生まれ。2006年JRA競馬学校 厩務員課程入学。美浦・本間忍厩舎で厩務員、加藤和宏厩舎、田子冬樹厩舎、矢野英一厩舎で調教助手を務める。2017年度新規調教師免許試験合格。兵庫県出身。
和田勇介:1980年3月生まれ。2005年JRA競馬学校 厩務員課程入学。美浦・田村康仁厩舎、久保田貴士厩舎、中川公成厩舎で厩務員を務めたあと、2007年から高橋裕厩舎の調教助手となる。2017年度新規調教師免許試験合格。東京都出身。
キャプテン渡辺:1975年10月生まれ。お笑い芸人。競馬、競輪、パチンコ、パチスロは趣味の域を超えていまや生活の一部に。特技は関節技。2015年度の船橋競馬場のイメージキャラクターを務める。現在テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にレギュラー出演中。
※この記事は 2017年9月1日 に公開されました。